夫が560万円の借金をしていました。
借金の原因はギャンブルです。
夫の場合、競艇です。
560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生で減額予定。
130万円・・・借金返済用に用意した、給料天引き貯金。
30万円・・・給料天引き貯金を引き落とした口座に、一緒に入っていたお金。
10万円・・・給料天引き貯金の残り。
合計 730万円
夫が自分のお小遣いの中で上手にやりくりができるように、瓶貯金を始めることにしました。
透明な大きめのガラス瓶を用意して、そこに夫の1ヶ月分のお小遣いを全て入れます。
夫が必要なお金を持っていき、使わなかったお金は、一日の最後に瓶の中に返します。
リビングの、誰でも目に付く場所に、ガラス瓶を置きました。
私が夫のお小遣いの残額を確認することができます。
夫も、自分が今使えるお金の残額を客観的に見ることができます。
10日間ほど、瓶貯金が続きました。
・・・いつの間にか、
小銭と2・3千円が入った状態のまま、内容が変わらなくなってしまいました。
ちゃんとお小遣いのやりくりはしているのでしょうか。
なんだかあやふやなまま、瓶貯金の失敗に気がつき始めた頃、
・・・いつの間にか、
瓶の中身が空になっていました。
夫に聞いても、
「ちゃんと自分でやってるから大丈夫だよ。」
と、言いました。
私は瓶を洗って、仕舞いました。
夫の手持ちのお金が見えなくなってしまいました。
以前、夫はネット口座をいくつも持っていましたが、
夫婦で相談をして、ネット口座はすべてやめることにしました。
通帳がある口座は、
記帳さえすれば、誰でもお金のやり取りを確認することができますが、
(今のところ記帳をするのに暗証番号を必要としたことはありません。)
ネット口座は、IDだのパスワードだのを設定して、IDやパスワードを知っている人しか、お金のやり取りの内容を確認することができないですよね。
非常に便利なものではありますが、
夫のお金のやり取りが、ネット口座を利用して、暗闇に隠れてしまうのは、怖いです。
夫に何度か確認をしたけれど、
「ネット口座はやめたよ。」
と言っていました。
お金は財布に入っているのでしょう・・・。
自分のお小遣いの中で生活をしていってくれるのなら、何だっていいのです。
きちんとお金のやりくりをしてくれているのなら、瓶貯金はしなくていい・・・。
そう思っていた頃、
夫から、
「実は借金の残りがあった。」
と、告白をされました。