2021年の8月半ばに差し掛かる頃、
昼に外出先から帰ってきて、ポストの中を確認すると、身に覚えのない銀行から封書が届いていました。
少し厚みのある封書で、夫宛て。
お金に関することは私が管理をしていたので、私が知らない銀行からお便りが来ることを不思議に感じました。
そして徐々に胸騒ぎが広がっていく・・・。
夫宛てだったので、一度ダイニングテーブルの上に置き、その場を離れたのですが、
すぐに戻ってきました。
どうしても見なくてはならないという感情に押されて、開けてはいけない封筒を、勝手に開けてしまいました。
封筒に入っていたのは、大きな紙が折りたたまれたもの。
広げると、【返済計画】なる文字が、タイトルのごとく上部に書かれていました。
25年ローンだか、30年ローンだか・・・、
家のローン並みの期間が設定された返済計画書でした。
借りた金額は280万円。
280万円を家のローン並みの期間で返すってどういうことだろう・・・。
利子がすごく高くないか?
とか、
これはいったい何?
意味がわからないな。
とか、
何かの間違いではないのか?
とか、
契約された日付を見て、この日は何をしていたかな?
とか、
ぼんやりと考えながら、
ゆっくりと心臓がひきつっていくような感覚と、地に足がつかないような、宙に浮いているような妙な感覚が押し寄せて来ました。