560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・預金を使い込む。
30万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
36万円・・・預金を使い込む。
20万円・・・子供支援金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
60万円・・・かんたん決済数か月分。
14万円・・・隠してあった現金。
30万円・・・私名義のクレジットカードを使用。
1万円・・・結納の時のお金をお守りにしていたけど盗まれて使われた。
合計 911万円
ギャンブル依存症の夫を連れて、夫の親族と一緒にギャンブル依存症の相談に来ています。
夫が借金をしてまでギャンブルをするようになったきっかけとして、ビギナーズラックを上げられました。
ビギナーズラックとは、初心者が得られる幸運のことをいうそうです。
ビギナーズラックで得られる興奮が癖になって抜け出せなくなるとも聞きました。
脳に分泌される興奮物質が、強い快感を与え、忘れられなくなるそうです。
ギャンブル依存症に陥る原因として、子供の頃から培ってきたお金に対する考え方と、
ギャンブルに対する敷居の低さ、
ストレスからの現実逃避もあるとのことでした。
夫がギャンブル依存症に陥った背景について書きます。
好きなだけ使えたお小遣い。夫の子供の頃に培った金銭感覚
夫の家は自営業。
両親とも共働きで、子供の頃は親との関わりが少なかったそうです。
「ゲームを与えておけば大人しくしていてくれたから、ずっとゲームをしていてもらった。」
「宿題をしたかどうかは聞いたけど、確認はしたことがない。」
「何時に寝たかも知らなかった。」
と、義母が言っていました。
ここからは夫の話、
「お小遣いは毎月決まった額をもらっていたけど、決まっていないようなものだった。」
どういうことかというと、
お小遣いを使って足りなくなったら追加でもらっていたとのこと。
「前借をしていたってこと?」
と聞くと、
「前借ではなく、実質くれていた。」
足りなければ足りないだけもらえていたということになります。
お小遣い制度があったって、追加でいくらでももらえていたら、実際のところは欲しいだけもらえた、使いたいだけ使えたということになります。
夫は子供の頃にお金のやりくりや、足りなければ我慢することを学ぶチャンスを得ることができなかったのですね。
お金で困ったことはなかったのでしょう。
ギャンブルは16歳の時から
初めてのギャンブルは16歳の時。
パチンコだったそうです。
誰かに連れて行ってもらったのか、一人で行ったのか、そのあたりは定かではありませんが・・・。
現在40代前半の夫、ギャンブル暦は長いです。
パチンコから麻雀、オンラインカジノ、競艇、競馬、いろいろ経験もあるようです。
ギャンブルに対する抵抗感みたいなものは無いと思う方が自然です。
入り口はどうであれ、夫にとってギャンブルはごく身近に存在するものなのでしょう。
ギャンブルで得られる高揚感が現実を忘れさせてくれる
仕事でも家庭でも、それ以外でも、ストレスを感じることはあります。
夫にとってのストレス解消方法が、ギャンブルだったのでしょう。
ギャンブルがもたらす高揚感が、日頃の生活で感じるストレスを忘れさせてくれたのでしょうね。
ギャンブルの負けによるストレスをギャンブルで忘れる
ギャンブルは勝つばかりではありません。
負けた時に我に返ります。
負けたお金がばれたらどうしようというストレスから、またギャンブルに手を出します。
ストレスがギャンブルを呼び、ギャンブルがまたストレスを生み出す。
そのうち少額のギャンブルには慣れてしまって、高揚感が得られず、徐々にかける金額が増えていく。
悪循環だったのではないでしょうか。
(負けたお金をギャンブルで取り返そうという感覚とセットだと思います。)
夫を見ていると、バレてしまったらどうしようという感覚すら、薄れていったのではないかと思います。
言いようのない追い立てられるような感覚。
立場が危うくなるほど、現実が危なくなるほど、どんどんギャンブルにのめり込んでいく。
ギャンブルが無いと落ち着かない。
・・・そのような感じです。
もう、他の何にもストレスを癒すことはできません。
心に空いた穴を埋めることもできません。
ギャンブルによるストレスを癒してくれるのはギャンブルのみです。
四六時中ギャンブルのことで頭がいっぱいで、ギャンブルをやっていないといられなくなります。