夫が560万円の借金をしていました。
借金の原因はギャンブルです。
夫の場合、競艇です。
560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生で減額予定。
130万円・・・借金返済用に用意した、給料天引き貯金。
30万円・・・給料天引き貯金を引き落とした口座に、一緒に入っていたお金。
10万円・・・給料天引き貯金の残り。
合計 730万円
私は夫のギャンブルにうんざりしていました。
もうギャンブルはしない、と言いながら、
弁護士事務所に言って債務整理をした後も、ギャンブルをする。
家出をして警察に保護された後も、ギャンブルをする。
家族の夕食が質素になっても、ギャンブルをする。
私が泣いても落ち込んでも怒っても優しくしても、ギャンブルをする。
疲れました・・・。
何をしていても楽しくない。
何をしていても、心のどこかが常に重い。
私は疲れました。
夫が仕事に行っている間に、ネットでホテルを探して、同じ県内で、手ごろな金額のホテルを探しました。
ビジネスホテルと、観光ホテルの間・・・、のような感じのところ。
食事はついていません。
夜ご飯と、朝ごはん用にお弁当を作りました。
ホテルに泊まる贅沢をするので、せめて食事は節約します。
夫の借金が発覚してからというもの、外食はしなくなったし、家族でレジャーに行くこともなくなりました。
贅沢はできませんから。
節約してお金を貯めて、借金を返さないといけないから。
だけど夫は、お金のやりくりなどお構いなしに、ギャンブルで湯水のごとくお金を使って、私はむなしさを感じていました。
子供のおやつ代を節約して、
夫は何万何十万何百万と、お金を使う。
私は夫のギャンブルのために、子供も巻き込んで節約をしているのか・・・?
怒りや疑問が湧いてきました。
小学生の長男は旅行が大好きでした。
だから、プチ贅沢で憂さ晴らしと、一度夫から離れて、自分の気持ちと向き合いたかったのです。
長男が小学校から帰ってきて、
次男と三人でホテルにお泊りをしよう、
と告げたら、
「やったー!!」
と大喜びをしていました。
ふさぎ込んでばかりで、うつうつとしていたのですが、子供の喜ぶ顔を見て、私も嬉しくなりました。
親子三人の旅を楽しもう。
特に何があるわけではないけれど、私達は、三人でいられれば幸せなのですから。
夫に出かけることを言わず、書置きも残さず、荷物をまとめて家を出ました。