夫がギャンブル依存症になりまして

ギャンブル依存症・借金依存症はどうしたら治る

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【23話】警察署で、夫との再会を果たす

夫が560万円の借金をしていました。

借金の原因はギャンブルです。

夫の場合、競艇です。

 

法テラスを通して弁護士事務所に行き、個人再生の準備を始めました。

 

借金返済のために用意したお金、約160万円が口座から消え、夫が行方をくらましました。

 

翌朝になっても帰ってこなかったので、警察署で行方不明者届を出しました。

 

私は夫の手掛かりを探すために、夫の職場へと向かいました。

夫の職場で声をかけた男性に、電話をかけてもらったところ、夫が電話に出ました。

 

少し会話をして、仕事の話ではないと分かると、すぐに電話を切られてしまいました。

 

夜になり、子供たちを寝かせました。昨日の朝、夫を仕事に送り出してから、顔を見ないまま、40時間以上経過していました。

22時過ぎだったと思います。

夫のお母さんから、家の固定電話に電話がありました。

 

夫が見つかったとのことでした。

 

私の携帯電話にも警察から着信があったのですが、子供たちを寝かす時にバイブにしていて、そのままだったので、気がつきませんでした。

 

子どもたちとお風呂に入った後なので、私はパジャマ姿だったのですが、急いで着替えて、夫を警察署まで迎えに行くことにしました。

 

別のところに住んでいるお母さんも、自分で車を運転して、警察署に向かいました。

 

私が警察署に到着すると、お母さんはすでに到着していました。

 

警察官に案内され、警察署の階段を上りました。

2階か、3階にあった生活安全課にやってきました。

 

奥の個室に夫がいるそうです。

 

まるでテレビで見た、取調室のような個室でした。

 

部屋の中には簡素なグレーの机があって、パイプ椅子が机を挟むように置いてありました。

 

机の奥の席に夫が座っていました。

 

ちょこんと丸まるように座り、うつむいていましたが、私とお母さんが部屋に入っていったら、顔を上げました。

力の抜けた、やけに弱々しい表情でした。

 

担当の私服の警察官が、

「僕からもよく話しておきました。」

「旦那さんは、ギャンブルはやめられないと思います。」

「ギャンブルをしても、家族を困らすようなやり方をしていたらだめだという話をしました。」

 

私は、やめられないなんて、冗談じゃないわ。

何でやめられないなんて言うのだろう。

やめるに決まっている、こんな思いまでしたんだから。

と、思いました。

 

普通の感覚だと、警察のお世話にまでなって、懲り懲りですよね・・・。

 

警察官にお礼を言って、夫と私とお母さんは、警察署を後にしました。

 

私は怒る気力もなく、ほとんど無表情でした。

 

コンビニに寄り、お母さんが夫にパンを買っていました。

夫はお母さんの車の中でパンを食べると、私の車に戻ってきました。

 

お母さんと夫は、何を話していたのでしょう。

 

これから家に帰り、夫と話し合いです。