夫がギャンブル依存症になりまして

ギャンブル依存症・借金依存症はどうしたら治る

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【73話】夜中にうごめく影。財布の隠し場所を知っていた夫

夫がギャンブルで使い込んだお金

 

560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。

 

130万円・・・預金を使い込む

 

30万円・・・預金を使い込む

 

10万円・・・預金を使い込む

 

10万円・・・サラ金で借金

 

36万円・・・預金を使い込む

 

20万円・・・子供支援金を使い込む

 

10万円・・・サラ金で借金

 

60万円・・・かんたん決済数か月分

 

合計 866万円

今離婚をしても、この夫からは何も得られない。

これ以上、夫に何も取られないようにすることが、今できる最善

by 弁護士

 

一緒に暮らしている夫から、これ以上何も取られないようにするには、どうしたらいいのだろうか。

 

どう守ろうか。

守る以外、もう何も打つ手はないのでしょうか・・・。

 

 

ショックとストレスで、心が動かない。無気力

私は疲れていました。

これからどこに向かって進んだらいいのか、

ただ、毎日を消耗する日々を送っていました。

 

離婚をしたって苦労をする。

一緒に暮らしていたって、夫が借金をやめる保証がない今、消耗するばかりの未来しか見えない。

 

これ以上裏切られないという意味では、離婚の方がいいような気はするのですが・・・。

 

心の灯が灯らない。

無。

 

この頃の私は、

疲れて、頭がぼんやりとしていたような気がします。

 

現実に心がついていけていませんでした。

 

そのような時に、

・・・事件は起こりました。

 

 

夫が家の財布を盗むところを一部始終見守る

ある晩のこと、

私は珍しく夜遅くまで起きて、パソコンの前にいました。

 

夫は子供たちと一緒に寝室で寝ています。

なんとなく急に気になって、私は寝室い向かいました。

 

寝室はリビングと隣接しています。

リビングの電気は消しています。

灯りは少し離れた書斎から漏れる光だけでした。

静かな夜。

 

寝室の扉をそっと開けると、

夫が私の寝ているベッドのマット、右横あたりに手を入れて、何やらごそごそとしていました。

 

夫が探っていた場所は、私が近頃財布の隠し場所にしていたところでした。

 

夫が財布の隠し場所を知っていたことに、驚きました。

夫はいつから財布の隠し場所を知っていたのでしょうか・・・。

 

今見つけたとかではなく、おそらく以前から知っていて、タイミングを計っていたような気がします。

夫は今までもそうですが、お金や通帳など、いいものを見つけるとすぐに手を出すのではなく、しばらく期間を開けてから手を出していました。

夫は家の財布を手に取ると、自分の布団のところまで持っていき、財布の中身を確認しているようでした。

 

千円札らしきものを、さっと抜き取ると、畳んで自分の携帯ケースのポケットに入れていました。

 

次に、カードらしきものを抜き取り、自分の携帯電話に何かを入力しています。

 

入力が終わると、カードを財布に入れ、財布を元の場所に戻していました。

私はというと、

その様子を、扉の陰からずっと見守っていました。

 

途中で、夫の行動を止めても良かったのですが、止めてしまったら、夫が何をするのか最後まで見届けることができません。

私は、夫の正体を見破るべく、夫がやることを、黙って見つめていました。

 

夫がどこまでやって、どこまで嘘をつくのか、最後まで見たい、知りたい、という欲求にかられました。

 

どうせ今止めても、何か適当な言い訳を言って、次の不正の機会をうかがわれるだけですから・・・。

決定的な何かを、求めていました。

夫に財布泥棒の真相を聞く

翌朝、私は夫に昨夜見たことを話しました。

 

夫は、

「お金?知らないよ。」

「財布?前掃除をした時に、偶然見つけた。」

「カード?入力?・・・そんなことしていないよ。」

しらじらしい顔で、表情一つ変えることなく答えました。

穏やかな声でした。

 

夫は嘘を、こんなにも自然に堂々とつくことができるようになっていたのですね。

 

・・・予想はしていました。

この程度の嘘はつかれるだろうと。

 

あせらなくても、そのうち、今回の行動の正体を知ることになります。

夫の落ちていく先

はたして、夫はどこまで落ちていくのか。

私は、いつ、夫にとどめを刺すのか。

どのように刺すのか。

 

ストレスやショックなことが積み重なり、鈍くなってしまった心で、ひとごとのようにぼんやりとした頭で考えていました。

 

これから起きることを予感して・・・、心がどんどん低く、鈍くなっているような気がします。