夫が私に内緒でした借金が560万円。
どうしても気持ちの整理がつかず、夜、1人で家を出て、2時間ほど車の中で過ごしました。
2人の子供は家で眠っています。
家には夫がいます。
1人になりたかったのです。
560万円の借金は、私が今までにためたお金よりも多い金額でした。
子供の将来のために、老後の貯金のためにと、貯めていた貯金です。
誰か嘘だと言ってほしい。
こんなことが本当にあり得るのか。
何をどうしたらそんな金額になるのか。
夫は借金を借金で返してどんどん借金額を増やしていって、10万円の借金を560万円の借金にしてしまうほど、どうかしているのか。
夫が突然借金をする人になったのではなく、最初から無計画な借金をする人だったのか。
10万円の借金の相談を、どうして最初にしてくれなかったのか。
相談できないほど夫婦の間には距離感があったのか。
・・・さまざまな疑問が、頭の中を駆け巡りました。
何度考えても、どれだけ考えても、目の前で起きた現実が夢になるわけではなく、
結局私は家に帰らなくてはいけない。
借金とどのように向き合うのか、夫とどのように向き合うのか、
この課題から逃げることはできないのだということを受け入れるしかありませんでした。
借金の相談にのってくれるところをネットで探して、電話をかけました。
すると、まずは、本人と話をすることが前提であることが多かったと記憶します。
本人が何も動いていないのに、周りの人間が必死になっているというのも、滑稽だと思い、私がピックアップした相談先をメモに書き、夫に渡しました。
この時の私は、夫が一人で勝手にした借金を、家族で返さなくてはいけないと、思い込んでいました。
それが当然であるかのように・・・。