560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・預金を使い込む。
30万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
36万円・・・預金を使い込む。
20万円・・・子供支援金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
60万円・・・かんたん決済数か月分。
14万円・・・隠してあった現金を盗む。
30万円・・・私名義のクレジットカードを無断で使用。
1万円・・・綺麗に小さくたたんで財布の中に入れていたお守りのお金を盗む。
合計 911万円
ギャンブル依存症になった夫と、夫の親族と妻である私と、ギャンブル依存症の相談に来ています。
夫と、親族と私、二つのグループに分かれて聞き取りがありました。
お互いにどのような話をしているのかは、別の部屋に分かれて話を聞かれたので、わかりませんでした。
相談員の人を通して、夫から携帯電話を返してほしいとの要望がありました。
携帯電話がギャンブルや借金の主な手段になっていたので、断りました。
断る以外に何があるのかというくらいの気持ちでした。
相談員の人から、夫がギャンブル依存症に陥っていった過程について話がありました。
- ギャンブル依存症は精神疾患
- 夫のギャンブル依存症のきっかけ、ビギナーズラック
- ビギナーズラックは、夫にとって地獄への入り口だった
- ギャンブルによる高揚、勝ちがもたらす興奮が忘れられなくなる
- ギャンブルの興奮が脳に刷り込まれる以外にある、依存症に陥る要因
ギャンブル依存症は精神疾患
- ギャンブル依存症は精神疾患。
- ギャンブル依存症の治療は保険適用が認められている。
後日、精神病院の予約をしてあります。
ギャンブル依存症の治療が保険適用であること、
ギャンブル依存症が病気の範疇であることは把握していました。
ただ、
夫に関しては、精神疾患であることを受け入れてはいませんでした。
夫のギャンブルは悪意です。
ギャンブルや借金を続けると家族がどうなるのか、自分の人生がどうなるのか、
わかっていてやっていることです。
家のお金が無くなり、子供たちのための未来のお金も無くなり、借金を背負い、借金を背負っているのにさらにお金を借り続ける夫。
今まで泣いたり怒ったりなだめたり寄り添ったり冷静に話したりしながら、散々話してきました。
現状を訴えてきました。
先細り、破滅する未来について話してきました。
地獄に落ちるのは自分だけではなくて、子供や私も道連れなんだと話してきました。
それでも続けてきた夫の借金やギャンブルを、
【病気】のひとことで、片付けられるわけがありません。
お金は現実なのです。
お金が無くては、住む所を失い、食べることもできなくなるのです。
勉強だの、おしゃれだの、それ以前の話になってしまいます。
今の現実を、【病気】という名のオブラートで包んでみたところで、無くなったお金は帰ってこないのです。
裏切られて傷ついた心も、綺麗に治ったりはしないのです。
夫のギャンブル依存症のきっかけ、ビギナーズラック
夫がギャンブル依存症になった入り口は、ビギナーズラック。
ビギナーズラックとは、初心者が得られる幸運のことをいうそうです。
なんとなく賭けてみたら勝っちゃった・・・というような。
夫は、以前からパチンコが好きだったので、完全なるビギナーではなかったのですが、競艇ではビギナーでした。
初めて賭けた時に、勝って、20万円ほど儲けたそうです。
以降、夫は競艇に夢中になりました。
ビギナーズラックは、夫にとって地獄への入り口だった
最初の勝ちがきっかけで、どんどん競艇にのめり込んでいきました。
勝ったり負けたりでバランスが取れていた時もあったそうですが・・・、
最終的に、夫は1000万円近くのお金を失っています。
たぶん、私が見えていないお金も含めると1000万円以上かなとも思います・・・。
過去を振り返って書いているので、私が書ききれていないお金の損失や、
私が気がついていない盗られたお金はあると思います。
書いていて胸が苦しくなってきますが、相当なお金を失っています。
最初に大きく勝ったところで、
途中勝ち負けのバランスが取れていたところで、
・・・夫は最終的に大負けをしているのです。
ただ、この時の夫を見る限り、ギャンブルで負けて借金まみれになることは地獄ではなさそうでした。
ギャンブルを我慢していることこそが、地獄であるかのようでした。
ギャンブルによる高揚、勝ちがもたらす興奮が忘れられなくなる
勝った時に脳に分泌される興奮物質が、麻薬のように脳に作用して、ギャンブルで得られる強い快感を再び求めるようになるそうです。
そのうちささやかな勝ちには慣れてきて、より強い刺激を求めるように。
強い刺激を求めて賭ける金額は大きくなっていき・・・。
人間の本能レベルで、タバコを吸い出すとやめられなくなるのと同じように、ギャンブルで得られる快感というものが脳に刷り込まれてしまうらしいのです。
脳が快感を覚えてしまうと、本人の意志ではコントロールをするのが難しくなるそうです。
ギャンブルの興奮が脳に刷り込まれる以外にある、依存症に陥る要因
ギャンブルが脳に与える影響が強いからといって、賭け事をしたり、ビギナーズラックで儲けた人すべてが、ギャンブル依存症に陥るわけではありません。
ギャンブルによる興奮が脳に与える影響以外にも、要因はあります。
子供の頃から培ってきた、お金に対する考え方と、
ギャンブルに対する敷居の低さと、
ストレスからの現実逃避などです。