夫がギャンブル依存症になりまして

ギャンブル依存症・借金依存症はどうしたら治る

ギャンブル依存症の人と暮らす家族は、ギャンブル依存症をどうとらえるか

一緒に暮らす家族、もしくは近しい人がギャンブル依存症だと分かった時にはすでに状態が悪化して、お金が回らなくなって露見するという形でしょうか。

 

私の夫はギャンブル依存症で、夫がギャンブルにはまり、多重債務を抱えていることを知ってから2年間、夫のギャンブル依存症と戦いました。

夫のギャンブル依存症を通して学んだことを書いていこうと思います。

 

ギャンブルでお金を使い込んでいる事実は、大抵人に大っぴらにしたくないものです。

すでにある程度取り返しがつかない状態になってから周りの人が気がつく事が多いのではないでしょうか。

 

私が夫の借金やギャンブルに気がついた時には、すでに600万円近くの使い込みがありました。

 

身近な人間が多額の借金を抱え、借金が多額とまではいかなくても、ギャンブルで抑制が効かない状態になっているということは、家計を共にしている人間や近しい人間にとって大事件です。

 

ギャンブル依存症はお金を食らいつくします。

生きていくために必要なお金まで、さらには他人のお金まで手を伸ばしてしまうこともあります。

共に暮らす家族もろともまともに生きてはいけなくなります。

しかも、その場を凌げば何とかなるものではなく、使い込んだお金はマイナスになった分家族の未来に大きく根を伸ばし、未来までも暗く重く苦しいものにしてしまいます。

 

仕方がないです。

この世はお金が無ければ生きていけない。

お金があって、やっと健康で文化的な暮らしができるのですから。

 

自分以外の人間のために、未来まで丸ごと生活を壊されることは恐怖です。

 

最初は、お金を使ってしまうことがどういうことか、借金とはどういうものか、コンコンと説明をするかもしれません。

丁寧に諭したり、感情的に怒ったり、ギャンブル依存症の人間がなにをやらかしたのか、わからせようと頑張ります。

 

わからせたらやめてくれる、やめられると思っているからです。

 

夫が家の貯金を食い尽くし、家出をしたことがあります。

捜索願いを出し、警察の手を借りて夫を発見捕獲しました。

私が迎えに行くまでに、警察官からも、いろいろと諭されていたようです。

 

警察官が言っていました。

「ギャンブルはやめられないだろうけど、家族を困らせてはだめだ。」

「限度を知って、楽しめる範囲で続けること。」

夫は頷いていました。

 

私は、やめられないなんて、簡単に言わないでほしい。

どうしてやめられないなんて言うんだろうと思いました。

この時は夫がまだ道を誤っているだけで、ギャンブルをやめられると思っていたから。

 

でも今なら思いますね。

「続けながら中途半端にギャンブルをやめられるわけないでしょう。」

と。

一度ギャンブル依存症状態になったら、適度なギャンブルなんて、アドレナリンの分泌がされなくてつまらない、それはギャンブルではないのですよ。

脳が危ない橋を渡ってヒリヒリする感じが全てを忘れさせるのです。

それを知ってしまったからもう無理。

タバコや薬物と同じです。

本能に刷り込まれてしまって、脳の構造も変わって、自分の身体の一部になってしまっている。

適度なギャンブルなんて、できるわけがない。

 

個人再生で弁護士事務所に行った時だってそうです。

弁護士は言いました。

「個人再生中は、もうギャンブルをやらないでくださいね。」

・・・夫はやっていましたけどね。

(バレるまでやっていない顔をしていましたが。)

私はもう、馬鹿だから、当たり前のように、もうギャンブルなんてするわけがないって信じてましたから。

だってそうでしょう。

個人再生までして債務を整理したのですよ。

さらに借金します?

それは個人再生には含まれないのですよ。

普通に考えればわかるでしょう。

 

でもわからないのがギャンブル依存症です。

 

ギャンブル依存症の人の脳の中はそうではない人の想像をはるかに超えたところにあります。

理解なんてできません。

普通なら、は通じません。

 

個人再生とは別に、離婚をして夫から何を取れるか知りたくて別の弁護士事務所を訪ねたことがありました。

弁護士は言いました。

「ギャンブル依存症は治りません。」

その時の私は、少なからずショックを受けましたが。

今なら、ああそうですね。と思います。

 

「ギャンブルが止まるとしたら、すべての人脈、人間関係を失って、どこからもお金を工面できなくなって、一人になって、お金が無いから実質ギャンブルができなくなるか、」

「それでも止められなくて闇に手を出して、最終的にどこかにいってしまうか。どちらかです。」

やめられるとしたら、この二つのどちらかだそうです。

 

なので、たとえば夫や妻がギャンブル依存症になって、やめてくれると信じて、「これが最後だから」とお金を工面してあげている間は、やめられないということです。

 

これは私、実感があります。

誰かが助けてくれる限り、ギャンブルも借金も止まりません。

 

ギャンブル依存症は、すべて失うまで止まらない。

 

ギャンブルをやめてと訴えても止まらないです。

 

本人が「わかった。」と言っていても、止まらないですよ。

やっていますよ。

 

唯一やめられるかもしれない方法としては、私が経験したことですが、近くにいる人間が、「絶対にお金を払わない。立て替えない。貸さない。」と固く決意することです。

固い決意は、ギャンブル依存症本人だけに求められるものではなくて、そばにいる人間にも必要です。

ギャンブル依存症の人が、どのような苦境に立たされようが「次やったら助けない。」と宣言して、それを実行することです。

それでうちはとりあえずギャンブルが止まっています。

 

離婚するしかないかなと思っていた時期もありますが、いろいろと迷惑かけられるのは最低限にしたいので、ギャンブルをやめて借金をしていないように思われる今は、結婚続行しています。

夫が働いて、定期収入があって、ギャンブルをしていなくて、新たな借金が発覚しないから、いっしょにいられますね。

 

定職、定期収入、ギャンブルしない、借金しない、これらどれが欠けても、離婚します。

もう決めているし、本人にも話しています。

 

納得したのかしていないのか、ギャンブルも借金もしていません。

今のところ。

 

「やめないと別れるから。」「次は払わないから。」

が、脅しのうちは、通用しません。

 

一緒に暮らしている人や周りの人の、「金銭的には何も援助しないぞ。」という確固たる姿勢が必要です。

「次はない。」

と宣言したら、永遠に決別する自分の決意も固めなくてはなりません。

そう言っておいたらやめてくれるかな、という気持ちが1mmでもあったらバレます。

 

宣言したら、決別した後の生活や、行動をシミュレーションして、できる限り準備をしておきましょう。

それが、態度の余裕にも繋がります。

無言の圧迫になります。

「もうやめてね。」

とか、泣いたり怒ったりは、実は相手に安心感を与えてしまいます。

まだ必要とされていると。

 

心からの決別が、皮肉にも、もしかしたらこれからも一緒にいられるかもしれない唯一の方法かもしれません。

 

心から決別するに至るには、それなりに悲惨な思いをする過程があるのですが、蝕まれた箇所が多ければ多いほど、後の生活が大変なので、できるだけ早い段階で覚悟を決めた方がいいです。

 

突き放すことは、最大の信頼と、愛情だと思います。

自分のやったことを、しっかりと学べばいいのです。

散財を助けて学ぶ機会を奪ってはいけません。

 

夫のギャンブル依存症と関わる中で思ったことです。