ギャンブル依存症、借金依存症、携帯依存症の夫。
借金はギャンブルをするため。
携帯はギャンブルをする手段。
夫の親族と話し合った結果、
- 夫をギャンブル依存症相談窓口に連れていき、相談をする
- 夫を近くの精神科に連れていく
- 夫を遠くのギャンブル依存症専門の精神科に連れていく
夫をギャンブル依存症専門の相談窓口と、近くの精神科には連れていきました。
ギャンブル依存症を専門とした精神科は遠方の上、混んでいるらしく、予約が取れたのが数ヶ月先でした。
待ちに待った、ギャンブル依存症専門の精神科受診の日がやってきました。
問診票
精神病院には、夫と二人で行きました。
まずは夫が問診票を書きました。
一般的な問診票ではなく、ギャンブルについての質問や、ギャンブルをしている時の気持ちなどが質問項目にあります。
質問の数が多いです。
こたえる側がこたえやすいように、選択式の回答だったかと思います。
私は質問がどのような内容か、また、夫がどのようにこたえていたのか気になり、覗き込みました。
夫は私にしっかりと見られるのは嫌だったらしく、背中を向けるように隠すそぶりを見せました。
私は、夫に正直に書いてほしかったので、私が覗き込むと気が散るかもしれないと思い、あまりまじまじと見ないように気をつけました。
ちらりと目線をやった時に、一つの質問に目が留まりました。
Q. ギャンブルのために借金をする時に、家族に対して罪悪感を感じましたか?
A. 全く感じない
全く感じない。
に、しっかりと丸が書かれていました。

え?!
まったくとは?!
あれだけのことをして、罪悪感がないの?!
と、心底驚きました。
度肝を抜かれたというか・・・。
夫のギャンブルと借金は私や家族を地獄に落としました。
散々やめてほしいと言い続けました。
それなのに罪の意識が無かったとはどういうことでしょう?!
罪悪感なしに、後先考えず自分のギャンブルのための借金を繰り返すことができる感覚が全く理解できません。
思わず夫に聞きました。
「ギャンブルの借金をする時、まったく罪悪感がなかったの?!」
「ない。」
「嘘でしょ。考えられない。あんなことしておいて罪悪感を感じずにいられるなんて!」
「悪いとは一度も思ったことがない。」
「え なんで?!」
「・・・・・・。」
「・・・今は、思うけど。悪かったなって・・・。」
呆気に取られている私をしり目に、
「あまり見ないでくれますか。書きづらい。」
と言われてしまいました。
私はあまりの衝撃にしばらく放心状態でした。
夫の借金に、どれだけ私が苦しんだことでしょう。
心を乱した私を見て、子供たちがどれだけ戸惑ったことでしょう。
罪悪感を感じないって・・・。
ですが、
裏を返せば、
罪悪感を感じていたら、あんなノンストップで借金なんて繰り返せないですよね。
嘘の上塗りで、一生懸命信じようとしている周りの人間をだまして、お金を払わせて、また借金なんて、できないですよね。
罪悪感がないからできるのです。
・・・ああ・・・。
納得です。
・・・納得したくないけど。
罪悪感なんて感じていたら、自分のギャンブルのためだけの借金なんて、繰り返せないです。
罪悪感があったら、とっくにやめていた。
妙に空っぽな気持ちになりつつ、かなり腑に落ちました。
なるほど、
まったく罪悪感を感じていなかったのかあ・・・。
と。
それだけ、ギャンブル依存症の人間に、約束をさせたり、借金のなんとやらを説いたり、これから一緒に頑張ろう!といったり、誓約書を書かせたりなんて、意味がないということです。
これがわかっていれば、最初に発覚した借金は一緒に向き合った可能性が高いけれど、個人再生以降の借金なんて、払わなかったのに。
また夫が借金をしたことが分かった時点で、喜んで夫を放り出してやったのに。
ああ・・・。
私は何も知らなかったのです。
知らないって、怖い。
ギャンブル依存症って、何なのでしょう。
何かにとりつかれたかのようにギャンブルをして、借金をして、嘘をついて、こそこそとして、追い詰められたら発狂をして。
時には手を震えさせながら、私と子供のマイナンバーカードを使ってまで何か悪事を働こうとしていたり。
はっきり言って、身近な人間からしたら、恐怖です。
診察
女性の医師でした。
丁寧に話を聞いてくれました。
私達夫婦が揃った状態で話を聞き、
夫のみから話を聞き、
私のみから話を聞き、
また最後2人そろった状態で話をする。
医師からの話を聞いていると、夫からの話と、私からの話は、少しずつ印象が違ったようです。
夫との話の後に、私との話だったので、夫がしていた話の大まかな内容を教えてくれました。
なんだそれ、とあきれたような気持ちと、何か得体のしれないものを見たような奇妙な感じを覚えました。
依存症と発達障害の関係
医師と私の二人で話している時に、医師から聞かれました。
発達障害の有無や知能指数の検査ができること。
検査をする場合は、本人に検査結果を知らせるか知らせないか。
など。
なぜ発達障害の有無や、知能検査をするかというと、発達障害と依存症はわりと繋がりが深いそうです。
かならずではありませんが、発達障害の人がなんらかの依存症になるケースは多いとのこと。
検査で、夫の発達障害の有無や夫が苦手なこと、夫とのコミュニケーションのコツなどがわかれば、ややこしい遠回りや険しい道を避けて通れるかもしれません。
私は夫に検査を受けてもらうことにしました。
心理テストのような内容だそうです。
医師が、夫に心理テストを受けてもらうと伝えていました。
夫は了承をしました。
検査は専門の人がいて、予約が必要となるそうです。
これもまた、すぐには取れない予約でした。
検査結果はとりあえず私だけが聞くことにしました。
先に内容を聞いて、夫に話すかどうか、話す部分について考えようと思いました。
検査予約をして帰りました。



