560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・預金を使い込む。
30万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
36万円・・・預金を使い込む。
20万円・・・子供支援金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
60万円・・・かんたん決済数か月分。
合計 866万円
夫と離婚をして、家や慰謝料や養育費など、もらえるものは、できるだけもらおうと思っていた私ですが・・・、
弁護士に相談をしたら、すべては手遅れであることがわかり、絶望的な気分になりました。
離婚に向かって動くことで、心が力を取り戻していたのに、
離婚をしたら、私と子供たちは無一文で家を出ていかなくてはいけないのです。
家もなし、仕事もなし、預金もなし、慰謝料もなし、養育費もなしで、別れなくてはならないなんて・・・。
心から活力の炎が消えて、無感動になっていくのを感じました。
別れずにいられるのなら、その方がマシですが、
それは、夫がギャンブルをしない、借金をしないことが前提の話です。
今まで泣いても怒っても脅しても何をしても何があっても、ギャンブルや借金をやめられなかった夫が、やめることなんてできるわけがない。
私は弁護士に聞きました。
「今まで、様々な相談があったかと思いますが、経験上、分かることを教えてください。」
「借金を繰り返してまでギャンブルをやめられない人が、ギャンブルをやめることって可能ですか?やめられた人を知っていますか?」
「知ってる範囲、話せる範囲でかまわないので、教えていただけませんか。」
はたして、
ギャンブルに、はまった人間が、ギャンブルをやめることはできるのか・・・。
私がこれから先、夫と暮らせるかどうかは、そこにかかっています。
夫がギャンブルを続ていたら、生活はできません。
これからは、子供たちに十分な教育を与えることも、食べていくことも難しくなっていくことでしょう。
弁護士は言いました。
「やめられません。」
「借金を繰り返してまでギャンブルをやるような人は、ギャンブルをやめることはできませんね。」
私は言葉を失いました。
だけどどこかで分かっていた。
そうだろう。
やめられないだろう。
・・・分かっていたことです。
夫がギャンブルをやめる方法なら、今までさんざん考えて、実行してきました。
- なだめる。
- はげます。
- 脅す。
- 泣く。
- お小遣い制度を見直す。
- もうお金が無いと訴える。
- 子供達に十分な教育を与えられなくなると訴える。
- 少ない金額でも、家族で楽しみながら一緒にギャンブルをしようと誘う。
- 親族を巻き込んで大騒ぎをする。
- お金を立て替えるのは、これが最後だと言う。
・・・全部だめでしたから。
「ギャンブルをする人は、お金が無くなるまで続けます。」
「お金を借りられなくなるまで続けます。」
「いいのか悪いのか、ご主人は仕事柄、いくらでもお金を貸してもらえます。」
「お金の融通が利くまで続けますよ。」
ただただ、力なく、私は弁護士の言葉に耳を貸していました。
「ギャンブルをやめられるとしたら、ただ一つしかありません。」
「それは・・・。」
弁護士は、今まで私ができなかった方法について話し始めました。