560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・預金を使い込む。
30万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・預金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
36万円・・・預金を使い込む。
20万円・・・子供支援金を使い込む。
10万円・・・サラ金で借金。
合計 806万円
私の携帯料金の月々の支払いは、だいたい2000円くらいまでです。
少ない月は1000円前後です。
格安スマホにしています。
夫の携帯電話も一緒に格安スマホに変更をしようとしたのですが、夫は携帯料金を延滞していたので、私と一緒に変更をすることはできませんでした。
携帯料金を全て払ってからでないと、変更はできないそうです。
夫の携帯料金は、ある月から、とても金額が増えました。
以前は、高くても1万円前後。
今は、月々7万円~10万円くらい。
普通に携帯電話を使っていたら、あり得ないような金額でした。
夫は、
「かんたん決済で使った分が、携帯料金に含まれている。」
と話していました。
ネット上で商品を購入した時に、現金や預金がなくても簡単に決済ができるシステムです。
使った分のお金は、携帯電話代と一緒に請求をされます。
ボタンを押すだけで欲しいものが簡単に手に入るので、とても便利な機能です。
夫はかんたん決済で、何を購入したのか?
「返済を忘れていた借金があって、お金を返すのに使ったよ。」
最初の月は払いました。
「これで終わりだよね?」
「ごめん、まだ残っていて。」
次の月も払いました。
「もうこれで最後だよね。」
「実はあと1回あるんだ・・・。次で終わりだから。」
・・・本当に、うっかりとしていた借金の返済なのでしょうか。
何度も聞きました。
「ギャンブルはしていないし。本当にこれで最後だから。」
「このままにしておくと、携帯が止まっちゃう。」
「少しずつ機能が止められているから、もうすぐ止まっちゃう。」
もういっそ止まってしまったほうがいいのではないか。
私は、迷惑しか生み出さない、夫の携帯料金を払うのをやめました。
家のローン。
生活費。
子供たちの教育資金。
高額の携帯料金。
債務整理した借金の返済。
生活費や子供の教育費以外に一体どれだけ支払わないといけないのか!
月々の給料から払っていけるはずがありません!
夫の副業のお金だって、単発の仕事ばかりで、月に1万円もありません。
最初は手渡しだった副業の給料も、夫がすべて口座振り込みに変えてしまい、未だ振り込みはありません。
預金だって無い・・・。
夫の親から預かった、子供達の教育資金、
・・・子供たちのための教育資金から支払うしかありませんでした。
教育資金を使って携帯料金の支払いをしました。
家族の再生のためです。
これが最後です。
子供達の教育資金を使い、夫の高額の携帯料金を支払ってしまいました。
お金が不足しているからこそ、教育資金は絶対に必要なのに・・・!
大切なお金だけど、使ってしまいました。
「本当に、もう、ギャンブルはしていないんだよね。」
「それは絶対にない。おかんが死んでから、ギャンブルは一度もしていないよ。」
夫は私の目を見て、はっきりと言いました。
「かんたん決済の上限額を0円にしよう。」
私は言いました。
「サブスクの支払いが数百円残っていて、0円にはできない。」
「来月には0円にするよ。」
夫はシステム上、すぐには上限額を0円にできないけれど、
できるだけ早くサブスクを解約して、上限額を0円にすると言いました。
家族が借金の支払いのために節約生活を送っている時に、夫はどうしてサブスクなんてしているのでしょうか。
娯楽のために定期購入をしている場合ではないと思うのですが・・・。
疑問に思いましたが、本人は解約すると言っています。
金額も数百円とのことだったので、しばらくの辛抱だと、飲み込みました。
この後、
夫は3ヶ月で、かんたん決済を27万円分使いました。
いろいろな理由をつけて、ずっとかんたん決済の上限額を0円にはしてもらえませんでした。
「もう払わないから。」
私は言いました。
夫は、
「ギャンブルではなくて、携帯ゲームやちょっとした買い物、ポイ活、借金返済で使ってしまった。」
と言いました。
「本当にお願い。」
「気をつけます。」
「払ってくれたら、かんたん決済の上限を0円にしてくれたらいいから。」
「格安スマホにするから。」
「もうこれで終わりにするから。」
「前を向いて進んでいきたいから。」
「家族で仲良く暮らしていきたいんだよ。」
「お願い!」
「お願いします!」
懇願する夫。
私はもう、終わりにしたかった。
高額の請求に、追われる日々を。
ポストに届く、請求書を見て暗くなる日々を。
夫が滞納した、携帯料金27万円を支払いました。
夫の顔は晴れやかでした。
優しい声で、私に語り掛けます。
「アキ子ちゃん、ありがとう。」
「うん。本当にわかってるよ。」
「これで終わり。」
「ありがとう。」
私はというと・・・、
心が暗かったです。
重くて、暗くて。
夫の言葉を信じたいのに。
何かが違うと言っている・・・。
私は夫の携帯を、こっそり確認しようと思いました。