夫はギャンブルはやめたと言いながら、ギャンブルを続けていました。
夫の場合、競艇です。
560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・借金返済用に用意した、給料天引き貯金。
30万円・・・給料天引き貯金を引き落とした口座に、一緒に入っていたお金。
10万円・・・給料天引き貯金の残り。
10万円・・・サラ金でお金を借りる。
36万円・・・個人再生の申し立ての準備で、貯めていたお金。
合計 776万円
夫が言いました。
職場に電話がかかってくる。
10万円が必要。
夫は動揺をしているのか、しどろもどろで、非常に話が分かりにくかったです。
いらないと言ったのに、貸金の人にお金を振り込まれてしまった。
3日後には、何倍ものお金を返すように言われている。
・・・そういった内容の話でした。
1.ネットで貸金業者を見つける(ブラックOK、審査なし、即金)。
2.アクセスをする。
3.お金を借りることにする。
4.免許証の画像、職場情報、振込口座を教える。
個人情報を自ら渡しています。
5.借りるのが怖くなる。
6.借りることをキャンセルする。
7.キャンセルをしたけれど8000円振り込まれてしまう。
8.1週間以内に10000円返すように言われる。
夫は、キャンセルをすると伝えたのに、無理やりお金を貸されてしまったと、言っていました。
9.キャンセルしているから8000円すぐに返すと伝える。
10.返金をするための口座を聞いたけれど、教えてもらえない。
11.貸金の人が職場に何度も電話をかけてくる。
貸金業者を名乗る人から夫宛てに何度も電話がかかってくるので、職場に不穏な空気が流れ始めたそうです。
12.夫は貸金の人にキャンセルの旨を繰り返す。
13.今すぐ10万円を払うように言われる。
1週間の返済期限より前でしたが、10万円の支払いを要求されたそうです。
当初の返済予定額よりも、増えています。
夫はかなり動揺していました。
私はうんざりしていました。
弁護士の人に聞いてみたら、と言いました。
夫は個人再生をお願いしている弁護士に電話をしました。
「払わなくてもいいですよ。」
夫の両親に相談をしたら、夫の両親は私達を連れて警察に相談に行きました。
夫の両親は、貸金の人が家に訪問してくるかもしれないと、心配をしていました。
警察官の目の前で貸金の人に電話をかけましたが、電話に出ませんでした。
私は夫に、
警察と、弁護士に相談していることを、ラインで貸金の人に伝えるように言いました。
貸金の人からは、怒った内容の電話がかかってきて、それが最後の電話でした。
1週間の返済期限が近付いた頃、
貸金の人から、
今ならやり直せる。
と言った内容のラインが届きましたが、返事はしませんでした。
夫の両親は、
先方から振り込まれた8000円は返さないといけない、
と言っていましたが、
私は、返金口座は知らないままだし、こちらからは、これ以上動かない方がいいだろうと伝えました。
8000円を持っているのが嫌ならば、何があるかわからないから、しばらく寝かせたままにしておいて、いいかなと思えた頃に、どこかに寄付をさせてもらえばいいと思います。
しばらくは、いろいろな貸金業者から職場に融資の電話があったようです。
職場で、夫が借金をしまくっているといううわさが流れ始めました。
(多重債務者であることは本当なのですが・・・。)
この頃の夫はやたらと影が薄く、
いつも人に背中を向けていて、顔を合わせれば、弱々しく機嫌を窺うような笑みを浮かべていました。
夫の背中が薄暗く見えて、不気味な存在に思えてきました・・・。