夫がギャンブル依存症になりまして

ギャンブル依存症・借金依存症はどうしたら治る

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【26話】個人再生申し立ての準備中に、預金を使い込んでしまったことを、弁護士に報告

夫が560万円の借金をしていました。

借金の原因はギャンブルです。

夫の場合、競艇です。

 

法テラスを通して弁護士事務所に行き、個人再生の準備を始めました。

 

借金返済のために用意したお金、約160万円が口座から消え、夫が行方をくらましました。

 

翌日の夜、

警察から、夫が見つかったという連絡がありました。

 

私は警察署に夫を引き取りに行き、夫と一緒に家に帰りました。

 

口座から消えた160万円について、夫から話を聞きました。

ギャンブルで使い、お金は残っていないということでした。

 

ギャンブルでお金を使い込み、財産が減ってしまったことを、弁護士に報告しに行きました。

裁判所には、すでに資料が回っています。

裁判所にも、財産を使い込んだことを報告しなくてはなりません。

 

裁判所の印象が悪くなり、個人再生がスムーズにいかなくなる可能性がある、

と言われました。

 

「間違いなく、印象が悪いです。」

「あまり約束を守っていただけないと、私が依頼をお受けするのも難しくなってしまいます。」

「もうしないでくださいね。」

弁護士は淡々と静かに言いました。

 

私は弁護士事務所を後にする時、

お世話をおかけします、

と頭を下げました。

 

弁護士の表情が柔らかくなったのを見て、少しほっとしたのを覚えています。

 

私は、夫のために、何度、頭を下げたことでしょう。

 

弁護士もそう。

夫が行方不明になったときも、

警察官、お世話になった人たち、夫の両親に、

「すみません。」

「ありがとうございます。」

何度も頭を下げました。

 

夫は決まって、トラブルを起こしてバレた後は、優しい表情で、私の話を素直に聞いてくれます。

 

だけど、

ことがおさまり、しばらくすると・・・、

無表情になり、態度がぞんざいになっていきます。

 

夫が穏やかで優しくなるのは、私に事後処理をさせるためだけなのかな?

私に、自分が浪費したお金を払わせるためだけなのかな?

 

・・・小さな不安が、私の中で芽生えはじめました。

 

「こいつは、神妙な顔をしている時は、最初だけで、すぐに調子に乗るから安心できない。」

夫のお父さんが、そう言っていたことがありました。

また、そんなこと言って~、

そう思っていたけれど、もしかしたら本当に・・・?

 

小さな不安が芽生えても、この時の私はまだ、

・・・夫を信頼していました。

信頼したかったのです。

 

そんなことはない、ちゃんと反省しているから、話を聞いてくれるし、

人だから、失敗を繰り返してしまうこともある。

 

私が悪いのかもしれない。

私のやり方が悪いから、夫が失敗をしてしまうのかもしれない。

 

もっと優しくした方がいいのかな。

もっと厳しくした方がいいのかな。

 

夫の優しい穏やかな表情や、もうしない、

という言葉を信じようとしていました。

 

次こそは大丈夫!

そう、願っていました。

 

個人再生の申し立ての準備に入ってから、夫がお金を使い込んだことにより、

裁判所の判断で、借金の返済額が増える可能性が出てきました。

 

弁護士からの連絡を待ちます。